こんばんわ ゆるゆる蒟蒻です(ペコリ

今日(6月21日)はモーニングスター(4765)の株主総会に行って参りました。 (*'ω'*)

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<場所: ホテルグランドアーク半蔵門 4階 「富士」 : 携帯の電波は良好 : なおテーブル掛けの席なので、メモは取りやすい >

※ 場所は去年からは変更と、総会の日時も昨年よりは一週間遅れの第3週となっていますね
※ 会場に入るとお飲み物としてコーヒーを淹れて頂けます(これは例年通り)。
※ お土産は先渡し


AM10:00 定刻となり総会開始

< 総会内容 >

① 開会の宣言と、定款に基づく会長の総会の議長への就任宣言
② 監査報告
③ 報告事項(事業報告)
④ 審議すべき課題
⑤ 採決

このモーニングスターの総会は非常に速いのが特徴(10:13分には終了)。
そして、その総会の後に開かれる「経営近況報告会」の中で色々と質問をどうぞと言う流れ。

< 経営近況報告会 >

モーニングスターの総会の言わば、一つの見所と言うか(聞き所?)に間違いなくこの「経営近況報告会」が挙げられるかと思います。
簡潔に言えば、社長の朝倉氏による迫力あるプレゼンを聞ける(見れる)訳ですが、なかなか日頃IRフェア等には足が遠いワタクシには、この近況報告会の話は結構参考になるところが多く参加する方向で。(まぁこちらを取るか、JPXの総会を取るかで、モーニングスターの方をとったワタクシがおります (/ω\) キャッ)

経営近況報告会は、どちらかと言うと世界の経済状況の概説が半分(これが非常にタイムリーで貴重)
そして、こういう経済状況だからこそ、「モーニングスター」と言う流れのプレゼンが後半。
まぁ、嫌な人は嫌かと思いますが……個人的には2時間淀みなくプレゼンをする朝倉氏にある意味尊敬の念。
(朝倉氏は慶應の文学部卒と言う事でしたが、きっとそこで人の心に残る言葉の研究とかされていたんですかねぇ??? 何であれ(毎年書いてますが)、プレゼンが巧い人のプレゼンはかくやあると言うお手本の様な2時間であります。)

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< 朝倉氏ご近影 >

質疑応答(経営近況報告会後の)

No.1

<質問>

①: コンプライアンスについて、社員や役員の方にどのような事をされているのか?

<回答>

①: 金融商品の評価をする会社として、公正・中立が求められるので、データを受け取り、ちゃんと格納をして外部からの侵入を遮断するサイバーセキュリティの確保などをしつつも一人一人の役員や社員の意識が重要なので、極めて初歩的な事ではあるが、お客様の情報をちゃんと受け取り、情報の発信の手順などについてマニュアルを設けている。もっともこうした規定だけでは駄目で(仏を作って魂入れずになるので)、毎週月曜日に朝礼をして企業の倫理観・顧客の情報管理・顧客からの問い合わせに対する真摯な対応など従業員100人にこれをしっかりと浸透させるのは大変な事でもあるので、コミュニケーションを通して浸透させ意識を高める事に取り組んでいる。株主だけでは無く、利害関係者の全てに責任があるので、恥ずかしい話だが箸の上げ下げに至るような事まで(ex 挨拶や電話を誰かがきっちりととる、電話の際に所属をちゃんと名乗る等)指導をしている。



No.2

<質問>

①: 1-3月期が昨年に比べて減少しているが、これは減速なのか、期日がずれ込んだものなのか

<回答>

①: 通期毎にシーズナリティに大きな変化はない。もっとも昨年の1-3月期の数字が大きかった事から、今年のマーケットの変動に起因するアセットマネジメントや2月の中国や原油により影響を受けた部分がある。1-3月期の収益においては、ファンドオブザイヤーのラインセンス料やロボットアドバイザーの駆け込み需要(システム構築による年度末の期末対策)の数字が大きいが、今年は昨年に比べると影響を受けたと言える。個別では、タブレットのファンドデータ・アセットマネジメント・株式新聞・株情報の提供の4つの部分があるが、タブレットやアセットは影響を受けていないが、株式新聞は-6%、株情報の提供は-5%と株式市況の下落により影響を受ける。マーケットの影響を受けないビジネスモデルにおいて株式新聞の内容のリニューアルを行い、日本株だけでは無くて、米国株の情報の提供もアメリカのモーニングスターの情報を基に提供したいと準備をしている(モーニングスターの情報は、buy-sell recommendation では無く、フリーキャッシュフローとフェアバリューから価値を算出して今の株価から割高か割安かを示すところに特徴がある)。


No.3

<質問>

①: ファンドオブザイヤーを受賞した後の投信の成績は?
②: 自分は投信の勉強会をしているが、その場に朝倉さんに来て頂いてお話をしてもらう事は可能か?

<回答>

①: ファンドの適正な規模は、そのファンドの特性によって異なってくる。特に中小型は1000億を超えると運用が難しくなるし、HFの様なものは一定額以上は募集しないと言う事もある。INDEX投信はそう言う影響は少ない。過去に1兆円ファンドがあったが、やはりパフォーマンスと言う点で難しい事は想定ができる。なので、そのファンドがどのような規模になっているのかを注目して欲しい。
②: 可能である。株主の方とお話が出来るのは有り難い。自分の都合がつかなければ他の者を派遣すると言う事でも可能なので、色々と言って頂きたい。


No.4

<質問>

①: FXの位置づけについて

<回答>

①: 実は、我々(個人)の資産にとっては円高の方が良い。今の実行為替レートは1973年以来の260円の円安の水準とされる。これは構造改革が遅れている企業のために円安にもっていかなければならないと言う事が影響をしている。米国ではかつてIBMやGM、エクソンと言った企業が時価総額の上位にいたが、今はアップルやアマゾンに変わってきている。FXは株・債券・不動産と言った長期で持っていて期待収益がプラスになるようなものでは無く、ゼロサムゲームであり手数料を考えるとマイナスゲームになってしまう。もちろん、分散投資と言う中において外貨資産を持つと言う意味において外貨預金や外貨MMFなどは手数料が大きく、FXは手数料が少ないのでそのような意味で活用をすれば良いのではないかと思う。


No.5

<質問>

①: 今のドル円相場やアベノミクスの状態からの今後の株式市場について
②: いわゆる長寿投信は良いのか否か
③: 分配型投信の是非

<回答>

①: 短期的な見通しや評論家の言う事はあてにならない。3年間の量的緩和・金融緩和によって株価は2009年3月の2倍~2.5倍になっている。これに企業業績がついていけば株価は上がるがなかなか難しい。しかし、量的緩和・金融緩和の影響は残っているので下がれば買いは入るが、大きく上昇していくのは難しい。
(イギリスのEU離脱の問題は既に織り込んで、実際にEUに残留しても株価が上昇しない可能性も高い。FEDが金利を上昇させた場合に、歴史的に株価は下がる。3%→6%でアジア通貨危機、その後の3%→6%でネットバブル崩壊、1%→5.2%の場合にはサブプライム・リーマンショック。日本はFEDの金利引き上げによって円安になるはずだが、円高になっている。先ほどの実効為替レートは円安であるが、経常収支が黒字になって米国からの円高圧力がきている)
②: 運用規模が適正であるかぎりはパフォーマンスは良いと考える。アクティブ投信の場合には、特に純資産残高に注目して行く必要がある。純資産が100倍になった場合に良い銘柄を100倍見つけたり、売買をするタイミングは難しくなる。
③: 分配型投信は必ずしも悪い訳では無く、余力が無いのに毎月分配をするようのモノでなければ悪くはない。分配利率は3~4%が通常であり適正なものを選ぶべき。


以上 5名の方がご質問に立たれました。
(本来は、もう少し質問がある事を想定していたのでしょうが……何せ、総会終了後、経営近況報告会の開始 AM10:28分→12:02分 と言うロング講演だったので w )

ま、なんであれ、結構率直なトークが毎年されているので……それはそれで楽しいものであります。


そして……肝心のお土産でございますが……


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< お土産同封の封筒 >

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< 朝倉氏著書 >

昨年は投資信託の本でしたが、今年のこれもなかなかに面白い内容でした。

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< Quoカード@500円 >

今年も、パワフルな総会(講演会)でありましたが、日々の買ったり売ったりとはまた違った違う視点での見方が出来ると言う意味で、非常に勉強になって総会でありました。



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